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18/12/28

【新着情報】

会員各位への緊急報告


会員各位への緊急報告

2018年も押し迫り皆様にはご多忙の毎日と存じますが、懸案でありました下記2点について結果を得ましたのでご報告いたします。
1. 脳卒中・循環器病対策基本法可決・成立について
2018年12月10日、第197回国会最終日に、「健康寿命の延伸などを図る為の脳卒中、心臓病その他循環器病に係る対策に関する基本法」(以下、脳卒中・循環器病対策基本法と略す)が可決・成立しました。
2009年から脳卒中関連14 団体共同で「脳卒中対策基本法」の立法化が図られ、2014 年に参議院で議員立法として発議されましたが、その年の衆議院解散により廃案となりました。そこで、心臓病対策を加えた新法案「健康寿命の延伸等を図るための脳卒中、心臓病その他の循環器病に係る対策に関する基本法案(以下、脳卒中・循環器病対策基本法)」が提案され、2016 年4 月に「脳卒中・循環器病対策基本法の成立を求める会」が発足しました。脳卒中・循環器病対策基本法は、単に平均寿命の延長を目指すのではなく、健康寿命の延伸と生活の質の向上を図ることを目標に作成されています。
2017年1月に日本脳卒中協会は「脳卒中・循環器病対策基本法の成立を求める会」を支持する声明文を発表し、次いで日本脳神経看護研究学会も支持を表明しました。当学会は、脳卒中リハビリテーション看護認定看護師に診療報酬が加算されるよう活動してきました。 皆様には、今回の法案可決とともに更なるご支援をお願いします。


2. 新たな認定看護師制度設計と認定看護分野について
2018年11月26日に日本看護協会は、新たな認定看護師制度設計と認定看護分野を決定しました。 (https://www.nurse.or.jp/nursing/cn/kiban/index.html参照)

1)現行の認定看護師に関して
更新審査および再認定審査について、意見公募時は「2039年度をもって終了する」としていましたが、「永続的に実施」とします。
新たな認定看護師へ移行しない場合について、意見公募時は「有効期間の満了(最長で2044年)をもって資格を失効する」としていましたが、移行しない場合でも更新審査を受験することで資格の継続を可能とします。
本会は、現行の認定看護師の特定行為研修受講を促進し、新たな認定看護師への移行を推進していくため、移行を支援する具体的内容について現在検討しています。

2)新たな認定看護分野について
「新生児集中ケア」と「小児救急看護」は統合せず、小児救急看護は「小児プライマリケア」に名称を変更します。
「緩和ケア」と「がん性疼痛看護」を統合した分野の名称は「緩和ケア」とします。

3)脳卒中リハビリテーション看護認定看護師について
名称を「脳卒中看護」に変更:2020年度以降、特定行為研修を組み込んだ新たな認定看護教育を開始する分野。
「脳卒中リハビリテーション看護」に変更なし:現行の認定看護師教育を2026年まで実施する分野。ただし、当該分野の個人の資格については永続的な更新が可能。

日本脳神経看護研究学会は、「新たな認定看護分野について」が実施される情報を得た際、日本看護協会にヒアリングを申し入れ、関連学会による第1回ヒアリングを2018年9月に日本看護協会本部で実施しました。その際、申し入れた事項は上記1)、3)でした。今回の日本看護協会の発表から、日本脳神経看護研究学会の申し入れは全て受理された結果を得ました。

2018年12月23日
日本脳神経看護研究学会WFNN担当理事 齊藤 泉