理事長挨拶

理事長挨拶

 この度、6年間にもわたり、理事長として本学会を率いてくださいました武田保江先生より、理事長を引き継ぎさせていただきました、日本赤十字広島看護大学の百田武司です。

 この歴史ある学会の理事長を拝命させていただき、たいへん光栄であると同時に、たいへんに重い責任に身が引き締まります。若輩者ではございますが、学会の使命、重要性を一層浸透させるべく、会員の皆様のご期待にそえる学会とするべく、努力する所存でございます。

 さて、新型コロナウイルス感染症が全国的に拡大する中、2020年4月1日に理事長を仰せつかり、すぐに、2020年度徳島市で予定していた「第47回日本脳神経看護研究学会」を参集する形での開催をしないことを、大会関係者及び理事会で決定いたしました。会場にご参集なさる皆様の安全と健康を第一に考えた結果です。新型コロナウイルス感染症に罹患された方や亡くなられた方には基礎疾患を持つ方が多く、脳神経看護の対象者となる方の多くと重なります。その拡大防止・治療ケアに国をあげて取り組んでいる中で、脳神経看護を担う本学会の使命は、現場での看護実践を優先することと考えました。そこで、2020年度は、形を変えて「誌上開催」と致します。


  本学会の会員は、全国の脳神経看護分野の実践者と研究者等で構成され、約1,200名を有します。また、本学会の特徴の一つとして、全国10の地方部会(北海道・東北・北陸・新潟・関東・東海・関西・四国・広島・九州)があります。各地方部会では、セミナーや研究発表会の開催等、精力的に活動し、全国の学会とは違った身近なネットワークも得られます。

 近年では、2018年に「健康寿命の延伸等を図るための脳卒中、心臓病その他の循環器病に係る対策に関する基本法(脳卒中・循環器病対策基本法)」が成立し、発症直後の迅速な対応、その後のリハビリテーションの実施や再発・重症化予防など多職種が介入するチーム医療の重要性がますます求められています。このような中で、脳神経看護の役割を拡大していくことが重要です。本学会では、脳神経看護の役割拡大、実践の質の向上、学術的発展を目指し、活動を充実させたいと考えます。さらに、脳神経看護分野での診療報酬評価の獲得が実現できるよう、脳神経看護のエビデンスを蓄積することが喫緊の課題と認識しています。

 皆様のご支援、ご協力の程、よろしくお願い申し上げます。
2020年6月



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 本学会は、1973年第1回国際脳経外科看護学会(当時)(現World Federation Neuroscience Nurses=WFNN)が第4回国際脳神経外科学会と同時開催(東京)されたのを機に、その翌年(1974年)に設立されました。約半世紀にわたる諸兄姉の脳神経看護への熱意と至誠により、学会としての盤石な組織基盤が築かれつつあるといっても過言ではありません。

 学会活動として特筆すべきは2010年に脳卒中リハビリテーション看護認定看護師教育課程が認可され、他分野に例をみない飛躍的な早さで当該分野の認定看護師が育成されております。また、2013年、第11回世界脳神経看護学会(岐阜,2013)の誘致の際には会員が結束してその準備にあたり、結果として国際的学術交流の舞台において学会の存在を国内外に知らしめるまでに成長してまいりました。

  現在、学会運営は統括的な役割を担う組織運営委員会のリーダーシップのもと、全国10の地方部会(北海道・東北・北陸・新潟・関東・東海・関西・四国・広島・九州)により構成されています。とくに地方部会独自の主体的な取り組みは今後ますます学会を活性化し、その成長と発展に繋がるものと確信しております。

文責 前理事長 武田保江